日本ではITエンジニアの不足が深刻化しており、経済産業省の試算では2030年に78万9,000人が不足するとされています。これはベトナム人ソフトウェアエンジニアにとって大きな機会です。
ITエンジニア向けの在留資格
1. 技術・人文知識・国際業務
ITエンジニアにとって最も一般的な在留資格です。要件は次のとおりです。
- IT、工学、情報科学分野の大学卒業(または2年制の短期大学等)の学位
- 日本企業との雇用契約
- 日本語能力N2、または英語力(社内言語が英語の企業の場合)
- 法定の最低水準を満たす報酬(月額20万円程度)
2. 高度専門職
ポイント計算で高得点(70点以上)を得たシニアエンジニア向けの資格です。利点は次のとおりです。
- 在留期間が5年ごとの更新となる
- 永住許可までの期間が短縮される(10年ではなく3〜5年)
- 配偶者が業種の制限なく就労できる
3. デジタルノマドビザ(2024年新設)
2024年3月より、海外企業に雇用されたまま遠隔で勤務する方向けの在留資格が新設されました。在留期間は6か月で、日本企業での就労は認められず、年収68,000米ドル以上が要件となります。
実務上求められる要件
ベトナム人エンジニアを採用中の日本企業を対象とした調査によると、次のとおりです。
2024年に最も需要の高い技術
- Java、JavaScript/TypeScript、Python — 需要が非常に高い
- React、Vue.js、Angular — フロントエンドフレームワーク
- AWS、GCP、Azure — クラウドエンジニアリング
- Docker、Kubernetes — DevOps・インフラ
- iOS/Android(Swift、Kotlin) — モバイル開発
日本語能力の要件
- 日本国内のグローバル企業・オフショア開発企業:日本語不要(業務は英語)
- 日本の中小企業:N2〜N3が求められることが多い
- 日本の大手企業(NTT、富士通、ソフトバンク等):N2以上
2024年の日本におけるITエンジニアの給与水準
doda およびJobJapanのデータによると、次のとおりです。
- ジュニア(経験0〜2年):月額25万円〜35万円(4,200万〜6,000万ドン)
- ミドル(経験3〜5年):月額35万円〜50万円(6,000万〜8,500万ドン)
- シニア(経験5年以上):月額50万円〜80万円(8,500万〜1億3,600万ドン)
- テックリード/アーキテクト:月額70万円〜120万円(1億2,000万〜2億ドン)
年末賞与は通常給与の2〜4か月分です。ストックオプションを設ける企業も少なくありません。
ベトナム人エンジニアの現実的な進め方
- 1年目:必要に応じて技術力を高め、日本語をN3〜N2まで学習し、ポートフォリオとGitHubを整備する
- 2年目:求人サイト(Wantedly、LinkedIn、GaijinPot)またはヘッドハンター経由で応募する
- 3年目以降:日本での実務経験を積み、N1を取得し、高度専門職および永住を目指す
Nexoraの実務上の所見:React/Node.jsの実務経験が3年以上あるベトナム人エンジニアであれば、初任給月額35万円〜40万円で日本企業に直接応募できる例が多くあります。英語力があれば日本語は必須ではありません。適した日本企業のご紹介については、Nexoraまでお問い合わせください。